
19世紀末ウィーンを代表する画家、グスタフ・クリムトの世界観を体験できる没入型展覧会「クリムト・アライブ」が7月18日(金)から10月5日(日)まで日本橋三井ホールで開催される。
高さ7メートルの大空間に設置された巨大スクリーンは、光、色、音、香りに包まれながら、『接吻』、『ユディト』、『死と生』をはじめとするクリムトの傑作の数々を会場全体に次々と映し出していく。
クリムトの作品をよく知る人も、そうでない人も、映像とともに流れるクラシック音楽に身を委ねながら、クリムトの華やかな装飾性と官能美を堪能することができるはず。会場内はすべて写真・動画の撮影が可能。自分だけのクリムトの世界をカメラにおさめてみては?
グスタフ・クリムトとは?
本展覧会でも展示される『接吻』や『ユディト』など、金箔をふんだんに使うロマンティックな絵画作品を多く生み出した、オーストリアのウィーン分離派を代表する画家。
1862年にウィーン郊外、バウムガルテンに7人兄弟の2番目として生まれる。1876年にウィーン工芸美術学校に入学し、建築装飾に必要な技法と様式を学んだ。工芸美術学校卒業後に立ち上げた「芸術家カンパニー」が繁盛し、皇帝から金十字功労賞を授与されるなど、腕のいい装飾化として知られるようになった。1892年、事業の協力者だった父と弟が相次いでこの世を去り事業を解散。
1897年、オーストリアの古い美術体制に不満を持つ芸術家が集まって設立された「オーストリア造形芸術家協会」の初代会長に選ばれ、1908年には『接吻』が国に買い上げられ、画家としての確固たる地位を確立した。
日本にもファンの多いクリムトは、甲冑や能面などの美術工芸品を含むプライベートコレクションからもわかるように、日本や東アジアの文化の影響を強く受けていることでも知られる。特に浮世絵や琳派の影響は、クリムトの多くの作品の細部から見て取れる。
「クリムト・アライブ」概要
📅2025年7月18日(金)から10月5日(日)まで
📍本橋三井ホール(中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1・4F)
🚇三越前駅直結(A6番出口)、新日本橋駅直結
🎟️一般¥3,000、高校生・大学生¥2,000、小学生・中学生¥1,500、未就学児入場無料