都内50以上の美術館、ギャラリーが開催する展覧会や、独自のプログラムや関連イベントを展開する「アートウィーク東京(以下AWT)」が、11⽉5⽇(水)から9⽇(⽇)の5⽇間にわたって開催される。
ここでは、楽しみ方が多岐に渡るAWTにおいて、おすすめしたいスポットやプログラムを紹介!
買える展覧会「AWT FOCUS」のテーマは「現実/リアル」
数多くの展覧会が開催されるAWTの中でも、注目は2023年に「買える展覧会」として始まった「AWT FOCUS」だ。
現存する日本最古の私立美術館である大倉集古館(虎ノ門)を会場に、美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購⼊を同時に体験できるこの展覧会は、毎年異なるテーマに沿って現代アートをキュレーションする。第3回となる今年の監修は、国際芸術祭「ドクメンタ14」 で芸術監督を務めたチューリッヒ美術館のDas Büro für geistige Mitarbeitキュレーター、アダム・シムジックが務める。
今年、シムジックが掲げたテーマは「現実/リアル」。アートを通じて、参加者は何にリアルを感じることができるだろうか。
無料シャトルバス「AWT BUS」

11⽉7⽇(金)~9⽇(⽇)の3日間運行する「AWT BUS」は、AWTの参加美術館や参加ギャラリー、プログラム会場をつなぐ無料のシャトルバス。
今年は各エリアをまわる「巡回便」が7ルートに再編成された。また、AWT FOCUS会場となる大倉集古館と4会場(AWT VIDEO会場、東京都現代美術館、東京都庭園美術館、東京オペラシティ アートギャラリー)をダイレクトに移動できる4つの「直行便」の運行が新たにスタート。午前10時から午後6時まで運行し、どのバス停からも自由に乗り降りができるので、1日に複数会場を巡りたい人には、特におすすめ。
南青山に特設されるポップアップバー「AWT BAR」
今年の「AWT BAR」のアドバイザーは、建築家ユニットSANAAの共同主宰、東京都庭園美術館の館長である妹島和世が務め、建築家の松沢一応が設計。空間全体に「ゆがみ」を生じさせることで、観る人にいつもとは異なる空間認識を促す。
このバーでは、mbricolage bread & co.のプロデューサーで、「レフェルヴェソンス」のエグゼクティブシェフとして知られる生江史伸による限定フードや、3人のアーティストとのコラボレーションカクテルを楽しめる。
人気プログラム「AWT TALKS」
初心者からアート通まで、幅広い層が楽しむことのできる「AWT TALKS」も開催される。グッゲンハイム美術館の副館長兼チーフキュレーターであり、2027年に開催される「ドクメンタ16」のアーティスティックディレクターに就任したナオミ・ベックウィスが登壇するシンポジウムや、コレクターを⽬指す人に向けたガイドツアーやセミナー、未就学児や学生を対象としたアート教育プログラムが展開される。
現代アートを多角的に楽しむ仕掛けが多く用意されているAWTでは、新たなアートの楽しみ方を見つけることもできるはずだ。
「AWT BUS」概要
📅11⽉7⽇(金)~9⽇(⽇)10:00~18:00
📍都内の参加美術館・ギャラリー、AWT FOCUS、AWT BARほか各プログラム会場
🎟️無料