「ロン・ミュエク」展が、森美術館で4月29日(水・祝)から9月23日(水・祝)まで開催される。
1958年オーストラリア生まれ、イギリス在住のロン・ミュエクは、映画・広告業界で20年以上働いた後、1990年代半ばに彫刻制作を開始。他界した父親を小さく表現した《死んだ父》(1996-1997年)が、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催された「センセーション:サーチ・コレクションのヤング・ブリティッシュ・アーティスト」展に出品され、注目を集めた。
以来、世界各地の主要美術館で作品を発表。日本では、十和田市現代美術館で《スタンディング・ウーマン》(2007年)が常設展示されている。
ひとつの作品の制作に数ヵ月、時には数年を要することもあり、過去30年間に制作された作品総数は50点にとどまる。
日本初公開を含む初期の代表作から近作まで11点を展示
本展の中心となるのは、日本初公開となる、巨大な頭蓋骨の彫刻100点で構成されるインスタレーション《マス》(2016-2017年)だ。オーストラリア・メルボルンで開催されたNGVトリエンナーレ 2017で初公開され、その後フランス、イタリア、オランダ、直近では韓国で展示された。
展示の際は毎回、美術館の空間に合わせて再構成され、森美術館でも約300㎡にわたるサイトスペシフィックな展示となる。
この他、日本初公開となる《買い物中の女》(2013年)や《エンジェル》(1997年)に加え、フランスの写真家・映画監督のゴーティエ・ドゥブロンドによる、作家のスタジオと制作過程を記録した貴重な写真作品と映像作品もあわせて公開する。
人間を綿密に観察し、哲学的な思索を重ねて制作されたミュエクの作品を目の前に、あなたを何を感じるだろうか。