現在都内の美術館で開催中、または開催間近の展覧会やアートイベントを紹介します。
1, 時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010(国立新美術館)
複数の視点から日本で生まれた多様な美術表現に光をあてる国立新美術館と「香港 M+ 」による初の協働企画。80年代初頭以降の国際化の胎動を伝える「プロローグ」に始まり、「イントロダクション」では、日本社会が大きな転機を迎えるなか1989年を転換点として登場した、新しい批評性を持つ表現を紹介する。そして、以降の時代をテーマに基づく章=3つのレンズを通して見つめていく。
📅9月3日〜12月8日
📍国立新美術館企画展示室1E(港区六本木7-22-2)
🚇乃木坂駅青山霊園方面改札6出口から直結、六本木駅4a出口から徒歩約5分
🎟️一般¥2,000、大学生¥1,000、高校生¥500、中学生以下無料
2, 諏訪敦|きみはうつくしい(WHAT MUSEUM)
諏訪敦にとって約3年ぶりとなる大規模個展。ヌードと頭蓋骨を組み合わせた初期の傑作、亡き人々を遺族からの依頼で描いた肖像画、諏訪自身の家族を見つめたシリーズなど、代表作から最新作まで約80点を展示する。そのうち約30点は、本展のために制作した静物画をはじめとする初公開作品。
📅9月11日〜2026年3月1日
📍品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号
🚇天王洲アイル駅から徒歩約5分
🎟️一般¥1,500、大学生・専門学生¥800、高校生以下無料
3, 日本画聖地巡礼2025(山種美術館)
画題となった土地や画家と縁の深い場所を「聖地」とし、その土地が描かれた作品と、現地の写真をあわせて展示する「日本画聖地巡礼」展の第2弾。重要文化財である速水御舟の《名樹散椿》、東山魁夷の京洛四季シリーズである《春静》・《緑潤う》・《秋彩》・《年暮る》、奥村土牛《鳴門》、奥田元宋《奥入瀬(秋)》など、屈指の優品が並ぶ。
📅10月4日~11月30日
📍渋谷区広尾3-12-36
🚇恵比寿駅西口から徒歩約10分
🎟️一般¥1,400、大学生・高校生¥1,100、中学生以下無料
4, 東京ビエンナーレ2025
国内外から多様なアーティストやクリエイターが集結する、2年に1度の国際芸術祭。3回目の今回は「いっしょに散歩しませんか?」をテーマに、まちを歩く芸術祭としての魅力を探究する。エトワール海渡リビング館、東叡山 寛永寺の2つの拠点展示会場(有料)を中心に、それぞれの歴史や文化を持つ6エリア(無料)で、展示やイベントを楽しめる。
📅10月17日〜12月14日
📍拠点展示(2会場):東叡山 寛永寺、エトワール海渡リビング館 展示エリア(6か所):上野・御徒町エリア、神田・秋葉原エリア、水道橋エリア、日本橋・馬喰町エリア、八重洲・京橋エリア、大手町・丸の内・有楽町エリア
🎟️入場料無料
5, 企画展「デザインの先生」(21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2)
ブルーノ・ムナーリ、マックス・ビル、アキッレ・カスティリオーニ、オトル・アイヒャー、エンツォ・マーリ、ディーター・ラムスの6名を「デザインの先生」として紹介する。彼らの共通点は信念と希望を胸に活動することで各時代の先を探り、社会の新たな局面をもたらした人物であるという点。代表作をはじめ、残されたことば、記録映像などを通して各氏の人間性に迫りながらそれぞれのデザイン活動を目の当たりできる。
📅11月21日(金)〜2026年3月8日(日)
📍港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
🚇六本木駅、乃木坂駅から徒歩約5分
🎟️一般¥1,600、大学生¥800、高校生¥500、中学生以下無料
6, CREVIA マチュピチュ展(森アーツセンターギャラリー)
2021年のボカラトン美術館を皮切りに、世界各地で開催され累計来場者数54万人を突破したペルー政府公認の展覧会が日本初上陸。ペルーの首都・リマにあり、世界的にも有名な考古学博物館「ラルコ博物館」より貸与された、貴重な文化財約130点を展示する。世界遺産マチュピチュを独自の技術で再現した没入型空間や、アンデス神話の英雄「アイ・アパエック」の冒険を軸に展開される壮大な物語を体験できる。
📅11月22日〜2026年3月1日
📍港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階(森アーツセンターギャラリー)
🚇日比谷線六本木駅1C出口コンコースから直結、都営地下鉄大江戸線六本木駅3出口から徒歩約6分
🎟️平日(土日祝・特定日)大人 ¥2,700 (¥2,800)、 中高生 ¥1,800(¥1,900)、小学生 ¥1,200 (¥1,300)
7, 六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠(森美術館)
森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会。今回は「時間」をテーマに、国際的に高い注目を集めるA.A.Murakami の没入型インスタレーションや、海外のメゾンとのコラボレーションでも話題の桑田卓郎の圧倒的な造形美を放つ色彩鮮やかな大型の陶芸作品など、多様で多彩な表現が一堂に会する。
📅12月3日~ 2026年3月29日
📍森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
🚇日比谷線六本木駅1C出口コンコースから直結、都営地下鉄大江戸線六本木駅3出口から徒歩約6分
🎟️平日(土日休日)一般¥2,000(¥2,200)、学生(高校・大学生)¥1,400(¥1,500)、中学生以下無料、シニア¥1,700(¥1,900)